雪原でお散歩<クロスカントリースキー>


え〜実は、最初に「ゲレンデスキーは2回しかしたこと無い」なんて書きましたが このクロスカントリースキー(以下クロカン)は3回程やったことが有って、しかも 道具まで持ってるんです。(^^ゞ
 
もともと山歩きなんかが好きなの方だったので、雪山を歩きたくて買ったわけです。

【クロスカントリースキーとは?】
【なにが楽しいの?】
【クロスカントリースキーの用具】
【歩いてみよう】


雪原
クロスカントリースキーとは?        
だいたい人に「クロスカントリースキーをやってる」と言って、イメージされるのは 「へ〜ノルディックの荻原みたいなやつ?シンドクない」って言われます。
確かに間違いじゃないです。冬季五輪等での荻原選手の活躍でそれなりに認知 されているのですが、そんなレースをする訳ではありません。
「自転車乗ってる」って言っても誰もが”競輪”をするわけでないのと同じです。
 
もともとクロカンはたしか北欧が起源(だったはず)で、冬場の歩行用具だそうです。
一般的に”スキー”と聞くと”滑り降りる”と言うイメージが有りますが、べつに平地 を歩いても良いのです。
こっちじゃレジャー用品でも、北欧じゃ立派な生活用品になります。
その後、雪原の移動手段以外にスポーツとして世界中に広まり、普及したようです。  
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なにが楽しいの?        
これもよく聞かれるんですが、別に”クロカン”自体が楽しいのではなくて、雪原を 散歩できる事が楽しいのです。
「自然の中の散歩やハイキングが好き」と言うのと全く同じです。
トレッキングシューズを履く代りにスキーを履いていると理解して下さい。
 
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板
クロスカントリースキーの用具        
普通のスキーと全く同じ装備ですが、それぞれの道具が少しずつ違いが有ります。
まず見た目で一番違うのは、その長さと細さでしょう。アルペンスキーより長い板を使います。
因みに歩くスキーでは”身長+20〜30cm”と言われており、175cmの私では205cmの板を使ってます。
また幅も細く靴の幅より狭いです。
しかし、見た目は大きいですが、重量はいたって軽いです。
 
あと大きく変わる所と言うと、一般的に”平坦路の歩行”を目的としたクロカンの板には 金属製のエッジがありません。
なので下り坂では極端なくらいのプルークボーゲン をしないといけないし、カーブではセッセセッセとアウト側の足で蹴らないと曲がっ てくれません。
また、板の中央部の裏にはウロコ状のサイピングがされています。
このギザギザのおかげで、板を前方に滑らせることは出来ますが、後方へは滑ら ないようになり、足を前後に交互に出すだけで前に進みます。
また、このようなギザギザが無い板も有り、ギザギザの代りに滑るワックスと滑らない ワックスを使ってます。
 
バインディング
これも非常に特徴的な部分です。
通常のアルペンスキーでは、靴をガッチリと止められるようになってますが、クロカン の場合、爪先だけしか固定しません。
このため、カカトを上げることができ、楽に歩けるようになってます。
このようなカカトを固定しないスキーは他にも雪山登山用やテレマークスキー等が あり、これを総称してヒールフリー・スキーと呼ぶ事も有ります。
 
ヒールフリー
冬山登山用やテレマークスキー用はある程度ゴツイ靴になりますが、歩行用の クロカンだと”防水加工したスニーカー”の様な、柔らかい靴です。
靴の先に、ビンディングの固定用の金具がついているだけ。あとはほとんど普通の スニーカーと変わりません。
 
ストック
まあこれは普通とそんなに変わりませんが、先の形状が雪面を引き摺らない様な形状と なってます。
クロカンの場合ストックも推進力の一つとして働いてもらうので、普通のスキーよりハードに使います。
 
価格
これがとってもお買い得。(笑)
私の場合、板・ビンディング・靴・ストックの4点セットで\23000でしたから。
当然レース用や上級者用もある様で、それらはこれほど安くはないですが、それでも アルペンスキーに比べれば格安です。
レース用となると、最低でもプラス\15,000位は必要となります。  
服装
レースでもしない限り、特別な服装はいりません。
基本的に他のスキーウェア等と同様”防水”を意識した格好が良いと思いますが、 ガチガチのスキーウェアである必要はありません。むしろ、マウンテンパーカー等のアウトドア系 の方が、それっぽく見えて格好良いと思います(笑)
しかし”歩く”と言っても、普通に歩くより運動量がありますから、かなり汗をかきます。
なので、化繊の下着等汗を放出しやすい下着を着けるのと、動き易い服装が良いでしょう。
結局この点を突き詰めると、トレーニングウェアの様になってしまいますけどね。(笑)
ただ休憩中、風が吹くと冷えるので、風対策にできるアウターウェアを持っていっ た方が良いでしょう。
あとは、深雪の森の中を歩くのなら、スパッツも忘れずに。
 
フィールド(遊び場)
関西に住んでいた時は、夏場は「XX自然公園」となっていたり「XX自然遊歩道」と なっている所で、冬場雪が積もる所に行ってました。
それでも、なかなかコースに出来そうな所が少なく、それで結局まだ3回しか経験して いないわけです。
 
札幌というより北海道では、やはりメジャーなのでしょう、札幌市内や近郊の公園に 圧雪されたクロカンのコースを設けている所があります。
場所によるとレンタルまである様です。
 
持ち物・小物
雪原を歩くわけですから、雪目対策としてサングラスは必須アイテムです。
手袋は出来れば防水の物を、まあ安売りのスキーグラブにタップリの防水スプレーを かければ十分ですが、やはり普通のスキーと比べると、汗をかくので贅沢を言えばゴア テックスの様な透湿防水素材のグラブが良いでしょう。
あと、立ち止まって写真を撮ったり、双眼鏡を持ったりする事も多いと思うので、ミトン の手袋ではない方が良いでしょう。
また防寒と言う意味で、帽子も有った方が良いですね。
 
雪の中を歩いて休憩する時に、暖かい飲み物が飲めるように、保温ポットかシングル バーナーとヤカン等「お茶セット」を持っていった方が雪の散歩をより一層楽しめるで しょう。
また休憩時、大体座る所も無いので雪の上に座ることになりますが、結構冷えるので マットも持って行った方が良いでしょう。
安く売ってるキャンプ用のウレタンマットを切って持って行くのも手です。
あとは、カメラなり双眼鏡なり図鑑なり、趣味に合わせた小物を。
 

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歩いてみよう        
レースじゃありませんから、ノルディックのレース競技のように、ハの字に開いてガンガン スケーティングをする必要はありません。普通に歩けば良いんです。
ただ、ポイントを2点挙げておくとするならば。
1.すり足で歩く
特に深雪などの中を歩く場合、普段通り足を持ち上げようとしても、スキーの重み+ 雪の抵抗でかえって疲れます。
どんなにスキーが雪の中に潜ってしまっても、足を持ち上げずにそのまま前に足を 滑り出せば、ヒョコッと板が雪の中から現れます。
 
2.板をシッカリ踏む
ウロコ状の滑り止めは板の中央部に有ります。(一部の板では全面にありますが、)
そのため、板から荷重を抜くとウロコ部分は地面から浮き上がり、その役目を果た せません。
なので、前に繰り出した板をしっかり踏むように意識して、しっかり雪を掴むようにし ましょう。
特に登りでは、しっかり踏まないと全然登れませんよ。  
難しそうに書きましたが、やってみると歩くこと自体はそんなに難しい事じゃないと思います。
地面をシッカリ踏みつけて蹴り出した後、一気に前に出した足に体重を乗せれば勝手に滑るので、 慣れてくれば、結構スピードを出す事も出来ます。
 
雪に閉ざされる冬の間の運動不足解消の為に、ジョギング代わりとして楽しんでも方も多くおられる 様です。
私も見習わねば。(でないと、どんどん腹が出てきてしまう...(^_^;) )
 
ただ一点注意が必要なのは、私がここに書いていたのはチョットした森の中で自然散策をする 場合の事を書きました。
一度、ちゃんと圧雪されたコースが有る所に行ったのですが、そこではもうレースの練習かと思うほど 皆がガンガン滑ってたので、”散策”というより”ジョギングコースに迷い込んだ”と言った方が 合ってるような所でした。
そんな所で、あまり厚着してると浮きますし、つられてペースを上げると汗だくになってしまいます。
コースによって、服装も替えた方が良いと思います。
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