最北の酒蔵へ(増毛)


はじめから特に予定も入っていなかった週末。 せっかくだから、ツーリングに行こうと思い、ツーリングマップをめくる。
そこに見えた文字は「日本最北端の酒蔵」...

何事も勢いで
はじめから特に予定も入っていなかった週末。
せっかくだから、ツーリングに行こうと思い、ツーリングマップをめくる 「よしニセコに行こう」と思い翌朝起きると、なんだか雲行きがおかしい。
天気予報では北海道の南西部は天気が崩れるらしい、確かに北は 晴れているが、南側には雲がある。
かといってツーリングに行ける(?)貴重な休日。中止するのも嫌だ。
 
「とりあえず北に行こう!」
と相変わらずの思いつきと勢いで今回は北に向う事にした。
 
SeaSideツーリング
ORORON 札幌から当別町を抜け、R231へ
R231とR232は小樽市から稚内市を結ぶ、日本海側の海岸線をひた走る 通称”オロロンライン”と呼ばれる国道。
以前から話しだけは聞いていたので、一度走ってみたいとは思っていた。
心配していた天気は、幸い予報通り北の方には影響無く、いたって快晴。
石狩市のコンビニで昼飯とお茶を買い、いよいよオロロンラインことR231 に入る。
 
確かに海岸線を軽快に流せる、綺麗な道路だけあって、他にもツーリング ライダーが多く見られた。
しかし、海からの横風が強い。(+_+)
直線でも海側に体を傾けていないと真っ直ぐ走れない。
SEABIKE しばらく走ると「夕日の丘パーキング」の休憩所が有ったので、ここで一旦昼食休憩。
駐車場にはバイクも多く停まっていて、メジャーなツーリングコースである事 を実感する。ただし、オフ車は私ともう1台SERROWだけだったが...(笑)
しかしこの時点でも、今回の目的地はきめていなかった。
まさかこのまま稚内まで行くわけにもいかないので、再び地図をめくる。
 
ずーっと海岸線を北上を続けて行くと、次に有る大きな町は「増毛町」である
そして、この町の案内に「日本最北端の酒蔵 丸一本間酒造」が有ると書いて ある。
 
「よし!これだ!」と言う事で、今回のツーリングの目的を「最北端の酒を呑む」 とした。
 
最北の酒を求めて
と言う事で、再出発。再び海岸線をひた走る。
快晴の空から眩しい日差しが海を照らす。積丹半島の海も綺麗だがこちらも 海が美しい。
FALL 海岸線から札幌方面に目を移すと、遠くは小樽、積丹半島まで見渡せる。
いたって軽快に流すが、あまりに単調な道で少々飽きてくる。
道中送毛トンネルの脇を通る旧道(?)「送毛林道」がある様なので、そこで 走りに変化を求めようとしたが、残念ながら工事中の為通行不可。ザンネン。
 
しばらく走るといきなり「白銀の滝」が視界には入る。 海に向う断崖から一気に流れ落ちるこの滝は、結構勇壮なものが有ります。
 
いよいよ増毛町に入る。なかなか遠い。良く見ると緯度的には旭川と変わらない 所まで来ている事になる。
早速酒蔵を探す。
 
 
 
SAKAYA この増毛町、意外と歴史は古く18世紀松前藩の出張番屋が有ったそうで、それ 以降もニシン漁で栄えた町なので、陣屋や明治から昭和初頭の商家や旅館が 今も残っている。
今回の目的地である「丸一本間酒造」もその一つ、非常に趣のある商家であった。
ここで造られている日本酒は「國希(くにまれ)」と言う銘柄。
試飲コーナーも有ったが、健全なライダーを自負する私は、グッと堪えて、隣の 酒まんじゅうに手を伸ばした。
お酒の香りがほんのりとして、ちょっと疲れた体に餡の甘みがちょうど良かった。
 
ここの酒屋に1枚の写真が有った、この増毛町は昔、高倉健主演の映画「駅・ ステーション」の舞台となった町だそうで、そのスタッフの集合写真である。
しかし、夕張に行った時も「幸せの黄色いハンカチ」、最近では「鉄道員(ぽっぽや)」 と高倉健と言う人は、どうも北海道と言う土地に有ってるのかな?
 
INSIDE とりあえず酒蔵を見学して、今日の証として「特別純米酒 国稀」を買う。
 
時間は既に午後3時、そろそろ帰路につく事にする。
帰りも同じ道を戻るのか悩む。
と言っても浜益村まではこの道しかないのでそのまま南下する。
帰りは西日が海面を照らしキラキラ光っているのを眺めながらひた走る。
浜益村に入った所でまた悩む。ちょっと山間に向えばそのまま当別町まで抜けられる 道道があり、「道民の森」とか農場も有りそうなので、浜益村からR451に入り山手に 向う。
 
こんな事もあるさ
どうも今回のツーリングは距離を走っている割には、あまり見所が無い....
期待した山間の道は、もう少し見晴らしが良いかと思っていたものの、イマイチ景観 の良い所が無い。
期待していた「道民の森」も確かに綺麗だが「おお凄い!!さすが北海道!!」という 所も無い。
もっと期待していた(?)農場は確かに農場はあるが、直売所も何も無い始末。
ただひたすらに、帰る為だけに走り続けた印象だけが残った。
 
当別町に入ってしまえば、いつもの街中。一気に家に帰った。
 
どうも今回は、勢いで行き先を決めたとは言え、本当に「最北端の酒蔵で酒を買って きた」だけの様な気がする。
これで、もし酒屋が閉まってたら、目も当てられなかっただろう..(^_^;)
 
と文句を言ってても、買ってきた「特別純米酒 國希」は美味しかった事だけは、報告 しておくとしましょう。(笑)
 
さて、次なる旅は.....

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