北の国から(富良野−美瑛)


北海道に移住して、早2回目の夏を迎えました。
移住当初、ニセコや小樽、日高、積丹等など何かに取り憑かれたように、毎週何処かに行って来ました。
もちろん富良野や美瑛も何度となく行ってはいたのですが、全て車での 移動だった為、今回はバイクで行ってみる事にしました。

7月28日晴れ(札幌)
天気予報では、富良野方面は夕方に一時天気が崩れるとの予報が出 ている。
多少不安が残るものの、念のためレインパンツをヒップバックに入れ 8時30分出発。
 
パッとしない天気...
R12を北上する。
土曜日だからか、たくさんのトラックが走り、排ガスにまみれながら走る ハッキリ言って楽しくない道である。
江別を過ぎ、岩見沢に入った辺りから今まで晴れていた空が、後方に行 き、逆にどんよりとした雲が垂れ込めてきた。
「嫌だなぁ..」と思いつつ、三笠まで走る。
 
三笠からは、道道に入り桂沢湖に向いR452を目指すが、曇ってきたから か気温が上がらず、Tシャツ+オールウェザージャケットでは、少々寒く なってきたのでコンビニで熱いお茶を買い、腹に忍ばせる。
三笠から先、富良野まではずっと山の中を走るルート。ようやく楽しい道に なるはず...
途中ポイントとなる桂沢湖は典型的なダム湖であり、あまりみるべき所は 見当たらないのでそのまま通過。
 
このルートは札幌から高速を使わずに富良野に出るのに、一般的な道な のか結構多くの観光バスが走ってます。
ただし、山道とはいえ道も広くそれほど急な坂もワインディングも無い為、 結構順調なペースで走ってくれます。
 
桂沢湖からR452に乗りしばらく走ると”三段の滝”と言う看板が見えた。
この滝は芦別川の上流に位置し”滝”と言うより”豪快に流れる沢”的な物 でも、柱状節理の様に切り立った渓谷を流れ落ちていく様は、なかなか壮観 でした。
幸いこの辺りから晴れだしてきて、気分的にも爽快になってきました。
さすがにもう7月も終わり夏休み真っ只中の為か、本当に行き交うライダー 達が多いです。
またそのほとんどの人達が、挨拶してくれるので、楽しくってしょうがありま せん。(普段車だと見向きもしてくれないですから...)
そんなこんなで、R452から再び道道に入り富良野に入る。
 
馴染みのお店
富良野市街に入ると、なんだかいつもと違い賑やかで、商店街は飾り付けられ、 道は封鎖され歩行者天国になってる。
どうやら今日は富良野”へそ祭り”の日だった様だ。
富良野は北海道のへそ(中心)に位置する”と言う事に因んだ祭で、晩には 商店街の沿道で、腹に顔を描いた男達が、、おどけて腹踊りを踊る”へそ踊り” が披露されるとか..残念ながらスタートが晩の7時からなので、みる事はでき なかったですが..
余談ですが、そんな富良野の街に行った時に、必ず立ち寄る店があります。 それは、”富良野物産センター
ここは、見た目は地味ぃ〜ですが(笑)富良野で売ってる大抵の土産物が買え ます。オマケにワインやメロンの試飲や試食。たまに安売りもやってくれてます。
ここでのオススメは、型落ちデザインの富良野のTシャツ。 なんと500円で売ってます。
別に汚れている訳でもないし、旧モデルと言っても毎年買い揃えている訳じゃ なし、キャンプの寝間着やお土産用。合宿なんかで景品などに如何でしょう?
また何度も寄ってみていると、”新しく加わった型落ち”もあり、デザインも変化 してくれます。
 
人ごみを避けて
さて、目的地の富良野について、次に何処に行くかですが、この時期の富良野 は当然観光客がラベンダーと”北の国”からを求めて、ごった返しています。
なので、人気の無い山間に行く事にしました。
 
目指すは”ニングルの森”。
富良野市街から東に走り、富良野岳の登山道へ入る林道です。
昔、ここから”原始ヶ原”という所まで登った事もあり、その森で昼食をとろうと 言う事で、コンビニでおにぎりを買い向いました。
何年ぶりかの訪問だったが、その森は全然変わらず、当時のまま(激しいダートで) 出迎えてくれました。(笑)
でも、こんな所まで舗装路にされたら、また観光客がきてしまうだろうから、この ままでいて欲しい。
 
登山口の広場にバイクを停め、登山道に入る。
と言っても一番近い沢までしか行かないですからそんなに歩きません。
でも、登山道の入口には”最近熊が目撃されました”と言う真新しい看板。
さすがは北海道。チョット山に入ると熊の危険が...オマケにこっちは食料持って 山に入る訳だから、ちょっとドキドキ。
熊鈴持ってくるんだった...(^_^;)
 
登山口から5分ほど歩けば沢にでるので、そこで食事。
広場には数台の車が停まっていたものの、全く人の気配が無い。
でも本州の雑木林などと違い、生き物の気配を感じ無い訳ではない。
なんとなく緊張感も持ちながら、沢の岩に腰掛けておにぎりを食べる。やっぱり気持 ちの良い森でした。
 
アクシデントは突然に!
さて食事も終わりバイクに戻って、再びダートを走っていると、どうもハンドリングが 重たい。
嫌な気がしてバイクを停め、フロントタイヤを見ると、いつもよりヘシャげているような 気が...足でつつくとペコッと凹む....
げぇ〜〜!!!パンクしたぁ!!!!!!
お恥ずかしい事に、ツーリングに出ておきながら、パンクの備えって全然してなかった んです。...(-.-) 反省
どうも何処かでピンを踏んづけたみたいで、穴は小さいのか幸い空気は全部抜けて いなかったので、チューブ交換も覚悟の上で、そのまま富良野市街まで走る事とした。
腰を殆どキャリアの部分まで引き、フロントに荷重しない様に降りていきました。
手元のGPSを便りに、残りの距離を見ながら慎重に走る事、30分ようやく富良野市街 に入り、ガススタンドで最寄りのバイク屋の場所を聞いてみると、幸い駅前に”藤田サイクル” というバイク屋があり、早速持ち込む事とした。
予想通り、チューブには傷がイッパイ入った為、チューブごと交換。(T_T) しかし、幸い市街から近い所だったので良かったですが、やっぱりパンク修理キットは 持っておいた方が良いですね。
(藤田サイクルの奥さん、コーヒーありがとうございました)
 
パンク修理が終わり、再度出発。
 
これぞ富良野。これぞ美瑛
今度は十勝岳方面に向う事にしたが、R38は車でいっぱいの為、再び東の道道経由で 北上する。
道中”鳥沼公園キャンプ場”の脇を抜けたが、駐車場にはたくさんのバイクが停まっていた。
先程の藤田サイクルの奥さんの話しだと、へそ祭りのイベントの”早食い競争”には ここのキャンパー達が、こぞってタダ飯にありつく為やってくるとか...
ここから先、十勝岳温泉へ向う道との交差点までは、ただひたすら一本道。
しかし本当に直線の道で、行けども行けども前の風景が変わらない。
十勝岳温泉”へ向う道との交差点で右折。 一路十勝岳温泉方面に向う。
晴れた日なら、富良野岳や十勝岳から旭岳まで見渡せるのですが、生憎の曇り空 眼下に広がる富良野の大地も霞んで見えます。
そのまま、休憩がてらひとっ風呂浴びに吹上温泉”白銀荘”に。
本当なら、チョットしたにある、天然露天風呂も考えたんですが、ちょっと人が多そうだっ たので止めました。(^^ゞ
チョット冷えた体に、温泉は本当にありがたい物です。
北海道に移住してからは、本当に温泉のお世話になる事が増えましたね。
 
体が温まった所で、そろそろ帰る事も考えなきゃならない時間。
吹上温泉から白金温泉を通り、美瑛に抜ける。
もうすっかり馴染みの土地になっているので、今回は裏道を走りつつ、美馬牛方面に 抜けてみた。
美瑛では今、麦が綺麗な穂をつけて、金色の絨毯の様に輝いてます。
車で走る時も出来るだけ窓全開で、外の空気を味わいますが、やっぱりバイクの開放感は たまりません。
そのまま美馬牛から富良野に戻り、後は一気に札幌まで帰りました。
道中小雨にやられましたが、まあ日帰りなら富良野までは射程内と分かっただけでも 収穫はありました。
そうそう、これからはパンク修理の準備もしておかないといけないですね。(^^ゞ

BACK HOME

inserted by FC2 system